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2022/03/20【レポート】SDGsを学ぶ「森の再生ネイチャーツアー」 を開催しました!
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近ごろ、SDGsについて、見たり聞いたりする機会が増え、身近なことで取り組んでいる方も多いかと思います。一方で、目標や達成基準によっては関わりにくいものもあります。
「目標15.陸の豊かさも守る」と、その達成基準2「森林再生」も、そんな難しい目標のひとつですが、森林が国土の3分の2を占める日本にとっては、とても重要な目標です。
そこで、フラワーパーク園内で、森林再生のプロ 株式会社スズランの方々によって現在進行中の「森の再生」作業の現場を訪れて、大型機械などが働く様子を見学し、最前線の方のお話を聞きく、森の散策ツアーを開催しました!
第1回目の参加者は2組のご家族。花やさと山のサークルロッジに集合し、まずはツアーガイドより今回のツアーの趣旨や、日本の森が抱えている問題についてお話させていただきました。
日本の森は戦後、計画的に植樹されたものの放置されているのが現状で、このままでは生物多様性が失われてしまう。森に入ってくれる人が減っているのが問題なので、森林をどう活用していくか考えることが大切、とのこと。いろんな生物が多様性をもって住みやすい森を作るためにも、もっと森に入って遊んでもらいたい!との話しがありました。
サークルロッジを出発後、普段は入れない森エリアへと入っていくと、伐採した木を加工する現場に到着。
伐採した木をその場でチップにして、乾燥させる作業を行っていました。
木を細かくする「挽き肉マシーン」と、珈琲焙煎と同じ仕組みで乾燥させる「焙煎マシーン」だと、現場スタッフが見本を提示しながら、わかりやすく説明。参加者は触ったり、匂いを嗅いだり、興味津々に聞いていました。
農業や園芸の温室栽培でも多くの石油資源が使われています。
この取り組みは、林地残材をその場で燃料にするという地産地消でありながら、コストは石油よりも安く、かつエコな資源で、地域内エコシステムとして期待できます。
さらに森の奥へ進むと、所々で紅葉の木が育っているエリアに到着しました。
ここでは、将来的に紅葉を楽しめるエリアにするため、大きく育った檜を伐採して運搬する作業を行っていました。
大木を狙った方向にゆっくりと切り倒す、絶妙な職人技が光るチェーンソーでの伐採は、とてもダイナミックで参加者も大興奮。
その後、ロボットアームのような6軸の先端で、伐採した巨木をつかんで、束ねて揃えて、運搬車に乗せる、グラップルという重機による積み木のような作業を見学しました。
作業後、職人さんと参加者との交流時間もあり、普段見ることのできない仕事現場にたくさんの驚きの声や質問が飛び交いました。
参加者からは「舞台を見るより面白かった」「木の返しがカッコいい!」などの感想があり、「森の再生って、植林とは違うの?」「再生した森ってどんな姿?」「ぼくたち、わたしたちには、どんな風に関われる?」そんなギモンに参加者自ら答えを出してもらえるようなツアーになったのではないでしょうか。
ツアー後、参加者には、伐採したひのきを切断した鍋敷きのお土産もありました。
のどかな里山が広がる花やさと山の森の中には、手作りのブランコやジップラインなどの遊具を設置しています。
お花見や紅葉も楽しんでもらえる豊かな森となるよう、スタッフ一同森の活用に取り組んでいきます。
明日、3月21日(月・祝)も開催しますが、継続的にネイチャーツアーも企画していく予定ですので、ぜひホームページをチェックしてみてください。
明日は、アトリエ温室の花摘みアクティビティも開催します!ぜひご参加をお待ちしています。